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損失が損失を呼ぶ?
前回の記事で、直前に得をしている場合、人間はリスキーな選択肢を選んでしまう傾向があるということを説明しました。

http://inamura.blog42.fc2.com/blog-entry-23.html

では逆に、直前に損をしている場合は、どのような意思決定が行われるのでしょうか。

たとえば、みなさんが事業で1000万の損失を出していたとします。大変です。そこで目の前に次のような選択肢があった場合、どちらを選びますか?

1.確実に500万得られる
2.50%の確率で1000万得られるが、50%の確率で何もなし

先の損失がなければ一般的には「1」を選ぶ人が多いのですが、この場合は多くの人がよりリスキーな「2」を選ぶということが実験結果から分かっています。なぜでしょうか。

それは、提示されたそれぞれの選択肢が先の1000万の損失と合わせられて・・・

1.確実に500万の損失
2.50%の確率で損得なしで、50%の確率で1000万の損失

というように認識されるからです。「1」を選べば500万の損失は確定ですが、「2」を選べば損得ゼロになる可能性がある。

つまり、先の損失を取り戻せる可能性がある場合は、よりリスクの高い選択をしやすいということですね。一発逆転を狙ってギャンブルにはまる人の心理状態に似ているかもしれません。

では、先に1000万の損失があるという同じ状態で、今度は次のような選択肢を与えられたとします。どちらを選びますか?

1.何もなし
2.50%の確率で300万得られ、50%の確率で300万失う

この場合はさっきとは逆で、リスクの低い「1」を選ぶ人が6割以上になるという実験結果があります。リスクの高い「2」を選んでも先の損失を取り返せる可能性がないというのが原因です。

これらの実験結果をまとめると、人間は先に損をしている場合、一発逆転できると考えればリスクの高い選択肢を、一発逆転できそうもないと考えればリスクの低い選択肢を選ぶということになりますね。

ちなみにこれを「損益分岐効果」と言います。

現実世界では将来の収益や、それが起こる確率など正確には分かりません。ですから、結局はその人がどう予測するかによって、選択が異なってきます。

私は小心者なので一発逆転なんて無理だと思ってしまうのですが、ギャンブル好きの方は、一発逆転できると信じてはまっていくのかもしれませんね。

ただ、損失が損失を呼んでマイナスが膨らんでくると、今度はさらにリスキーな賭けで一発逆転を狙う・・・そして運悪く莫大な損失を抱えて最後には借金で首が回らなくなる・・・

なんてことにならない程度に楽しんでください。

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テーマ:ビジネス - ジャンル:ビジネス

コメント
この記事へのコメント
ゴルフでも林に打ち込んだときに
スコアの良いときは、余裕で横に出すことが出来るんです。
ところが、スコアが悪いときには、なぜか木と木の間を狙って、さらに傷口を広げちゃうんですよね・・・
2006/04/11 (火) 19:36:25 | URL | Yoshizawa Accounting Office #-[ 編集]
借金も財産のうちと言う考えもありますね。 借り入れではなくて出資を集めると言う手も。 返さなくても良いけど、儲かれば配当するってこと。

100%失敗する、50%成功する確率。

こう言った数字で割り切れることは実際のビジネスではありえないような気もするのですが。。。
2006/04/12 (水) 23:30:38 | URL | monobaka #-[ 編集]
Yoshizawaさん

非常に分かりやすい例え、ありがとうございます。チャレンジしてこそ楽しいという面もありますし、どちらがいいかは微妙ですね。
2006/04/13 (木) 00:02:12 | URL | K. I. #-[ 編集]
monobakaさん

確かにビジネスにおいてはお金を借りられるだけでもありがたいですからね。

また、ビジネスにおいて将来の成功確率というのは決まっているものではなくて、それをいかにして高めるか、その方法を考えるべきということになるでしょうか。
2006/04/13 (木) 00:08:23 | URL | K. I. #-[ 編集]
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